2019年5月ながはまぼうけん遊び場
「あぁ^~、山に登りたいんじゃぁ^~(今日は良いお天気ですね、の意)」が口グセのふっくんです!
今回は2019年5月18日(土)に開催した「ながはまぼうけん遊び場」活動レポートです。
スタッフやまちゃんのカウントによれば今回も50人近い参加者となり、すっかり大所帯が板に付きつつあります。
やはり「外あそび」の需要は高いみたいですね~!
5月のぼうけん遊び場のあそび
5月のぼうけん遊び場の中身はこんな感じ
・木登り
・タイヤブランコ
・ロープわたり
・森探検
・焚き火
・竹パンづくり
・my杉板づくり
・秘密基地
・カブトムシ幼虫探し
遊びピックアップ
今回のピックアップはズバリ木登り!
今月はやたらとみんなガシガシ登っていましたね。
画像ではなかなか『高度感』って伝わらないんですよね。
ふっくんの身長より余裕で高い位置にあるので、少なくとも高さ2m以上あります。
その上に立つので体感3mほどですかね。
画像の木はアベマキというドングリのなる堅い木で、昨年度の秋の台風によって根っこから倒れてしまった木の1本です。
森を整備してくれているオッチャンたちに
「どうかこの木も残してください!!」
と強く強くお願いし、今もこうして残っているという状態です。
倒れた直後は幹にビッチリと苔が生えていて、体の小さい年少・年中くらいの子しか上まで上がることはできませんでした。
今はすっかり苔も剥がれて小学生も大人も幹を掴んで登れるようになっています。
画像では子どもたち2人は左側のメインの幹から登り、右に写っているお母さんは別の枝から上に登っていますね。
活動場所のふくらの森は真っ平らでまったくと言っていいほど起伏のない森です。
それゆえに、森に出かけるのが初めて!という人にも強くオススメできる初心者大歓迎の大変素晴らしい場所なのですが、
反対にデメリットとして、坂を使ったダイナミックな体の動きをする場所がないとも言えます。
また背の低い位置に枝を張る木もないので、『木登りをする』ということ自体がこれまでまったくありませんでした。
そこに台風でできた倒木と傾斜
ようやくふくらの森にも待望の上下の動きができる遊具ができたというわけです。
もちろん自然発生したモノなので、永遠に残るというわけではないですが。
木登りって危なくないの?
はっきりと言えば危ないです。
言葉を変えれば、ケガをする可能性があります。
しかし、命を失うような状況を回避する対策はもちろん行っています。
例えば、ふっくんがこの木登りに関して毎回確認していることはこんな感じ。
(2)踏んだり持ったりして折れる枝はないかの確認
(3)もしあれば除去できるモノは除去、できないモノは口頭で説明
(4)万が一、登っている子が落ちてきてもキャッチできる位置にて待機
(5)足元の大きな枝、石の除去
などなどです。
ここまでしているのは、「危ないこと」を成長のために絶対に必要なことと考えているからです。
その理由を図にまとめるとこんな感じ!
すでに「できること」が青色の部分。
何回もやっていて、すぐに実行できる。
自信を持って取り組める。本人が安全だと思っていることですね。
逆に「危ないこと」が赤色の部分。
やったことはないけれど「できそうかな?」と思ったり、「挑戦したい!」と思えること。
確実に成功する保証はなし、ケガや失敗の可能性もあること。
本人が安心できない、注意して取り組まなければと思っていることですね。
青色の部分から赤色の部分へと「挑戦」する。
できそうなことがなんとかできた。
今度は繰り返していくうちに「危ないこと」が「できること」になっていく。
これを「成長」と呼ぶと考えます。
つまり、「危ないこと」っていうのは「成長の余白」なんだと。
概念的な話ではなく、よくある実際の失敗例をご紹介しておきます。
刃物を持ったことがない子どもが家庭科で包丁を持たされるとどうなるか?
あるいは
図工の時間に彫刻刀を持たされるとどうなるか?
ちょっと思い出してみてください。
指や手に深い傷を負った人がまわりにいませんでした?
体が大きくなってチカラや判断力が付いたからと、いきなり刃物を持つと大きなケガに繋がりがちです。
そういう大きなケガを防ぐためにも、チカラが強くないときにちっちゃいケガして刃物の使い方を覚えておこうぜ!
っていうのが「ぼうけん遊び場」の考え方です。
「子どもだからケガをするから出来ないよ」って思うより
「子どもはいくらでも成長できるし、失敗してもいいから出来るようになってくれる方が安心!」
っていうのがふっくんの考え方です。
まとめと次回予告
焚き火のマッチとかのこぎりを前にすると
「うちの子はぜんぜんできないんです」って言うお母さんがいらっしゃいます。
初めてのことなんて大人だって下手くそですし、失敗もしますよ。
でも、それはイコール「いつまでも出来ない」ってわけではない。
やりたい気持ちさえあれば、どんな子だって、挑戦して、失敗して、何回かやれば出来るようになる!成長の伸び代しかないのが子どもたちなんですから。
子どもだからって、出来ないと決めつけるよりも、成長するって信じていろんなことが出来るようになって任せられるようになってほしい!
そういう考えであれば、ぜひぜひ遊び場にきてください!!
お待ちしております!
次回は
6月15日(土)10~15時
いつもの「ふくらの森」にてお会いしましょう!