フリースペース開設について想ういくつかのこと

天気がいいとそこいら辺の木にハンモックを掛けたくてしょうがない、ふっくんです。

さて、僕が携わるおしごとのひとつに「認定NPO法人つどい」さんで開設することとなった『フリースペースつどい』というのがあります。

その仕事の内容は、堅い言い方をすれば不登校、行きしぶり、引きこもりの人向けの居場所づくりというもの。
言い方を変えると、子どもから大人まで、ちょっと周りと足並み揃えて生きるのしんどいなぁ、と思う人の場所づくりと捉えています。

「不登校」や「引きこもり」という言葉を使うとどうしてもネガティブな印象を持ってしまうのはきっと僕だけではないはず。

「行くべき場所から逃げている」みたいな。
「やることやらずに遊んでるんじゃないの?」みたいな。
そんな感じの印象のことね。

今回はフリースペースを始めるにあたって、想っていることをポツポツとまとめてみます。

フリースペースでやっていくこと

せっかく「フリースペース(自由な場所)」と名付けたのだから、まずは来てくれる人の『気持ちを受け止める』ことから始まる場所でありたいな、と考えています。

「アタナはここにいてもいい!」と言葉にして、口に出して言ってくれる場所や人ってどれくらいあるのだろう?(っていうか、僕が欲しい)

「疲れた」という言葉に、「疲れてるんやな」と返す。
「◯◯をやってみたい」という言葉に、「じゃぁ、やってみるか」と返す。

気持ちや行いに対して、良いか悪いかで裁かない
誰かとなにかと比較しない
考え方も行動もみんな一緒でなくていい、同調を求めない

周りと違った決断をしたその気持に、
この場所を選んできてくれたという行動に、
まずはありがとう!と返す場所を作りたい!

グチャグチャになった心と頭を落ち着けて、
新しいなにかを模索し始めるのはその後からで遅くはないと思うの。

フィールドは里山

特定NPOつどいがあるのは長浜市南部の西黒田地区。
そこは『七岡』と呼ばれるちっちゃい丘が点在する、長浜市内ではちょっと変わった場所である。

その特徴は、比較的登りやすい、入りやすい易しい山や丘が多いということ。

というわけで!
せっかく良い山が近くにあるのだから、あまり人の入らなくなった里山を地域の方からお借りして、少しずつ環境を整備していきます!!

「居場所はじぶんで作るもの」
それは精神的にも、物理的にも。

集まった人たちでで釜のメシも、過ごす場所も、手作業も共有する。
土地を借りることで地域とも「つながり」を持つ。

自然を通して巻き起こる「いろいろなこと」の可能性を絶対的に信じているからこそ、あくまでもメインの活動は里山に設定しています。

すべての始まりは好奇心

『フリースペース』は逃げの場所ではない!
と声を大にして言いたいのは、ここが「学びの場」だと思っているから。

やりたいコトはひとまず、やってみればいい。そういう場所だ。

「じゃぁ、なんでもかんでもやっていいのか?」と言われれば、そういうわけではない。

物理的に不可能なことはたくさんある。
金銭的な事情でできないこともある。
命に関わる身体の安全は絶対に守らなくてはいけない。
天候や季節に左右されることだって当然でてくる。

思い通りにならないこと、時には諦めなきゃいけないことがあるということ自体も「学び」
苦難に諦めず、知恵を絞って、人の手も借りて実現することだってある。
そういう過程の中で経験するすべてのことが「学び」だと思っている。

そういう「学び」を大事にしたいと考えたときに、一番重きを置くのは参加者の「主体性」。

僕が一番頑張らないといけないのは、好奇心から始まる「やりたい」を極力保障すること。

法律や規制やら仕組みやら、どう頑張っても変えられないモノを増やさず、いかに多くの「やりたい」を実現できる環境を整えるか。挑戦のしどころなのかと感じています。

一番やっちゃいけないこと

“いちばんいけないことはおなかがすいていることと、独りでいること”

映画「サマーウォーズ」より

映画「サマーウォーズ」のおばあちゃんの偉大なる一言ですが、これが言いたいことです。

僕は独りでいる時間は欲しい。わりと積極的に。
でも、独りで居すぎると考えが凝り固まってしまう、行き詰まってしまう、抱え込んでしまう
そんなこともままあります。

ずぅーっと独りで何かにコツコツと向き合い続けれられる人もいるんでしょうが、少なくとも自分はそうではなかった。

ときどきで良いから誰かと他愛もない話したり、遊んだり、一緒にごはん食べたりしたい。
そういう風に思ってしまう。

『独り』と『一人』をあえて分けて書いてみました。
誰の目にも触れず、なにをしているか分からない状態を『独り』。
物理的に一人きりでいるけれども、なにをしているか周りがキチンと把握している状態を『一人』と考えて書いています。

誰かと一緒にいて初めて『一人』になれる。
『独り』ではなく『一人』になれる
そういう考え方も大事にしたいことのひとつです。

今回の話のオチとご案内

長々と想いを綴ってみたものの、本当に長い。長過ぎるね!!

僕の伝えたいフリースペースというのは「生き方、時間の過ごし方の選択肢のひとつ」だよ、ということ。
学校以外にも行ってみるのも、ありありのありだよ!ということ。

超簡単に言えば、家にひとりでいるよりかは外で体動かしたり、人としゃべっている方が良くない?っていう、ふっくんからの提案ですよ。

学校みたいに授業があるわけじゃない。必ずやらなきゃいけないことはない。

家にいるときほど快適でもない。
でも、「なにか」に向かって進む準備をする場所で、
実際に歩き始める、前に進める場所にしたい思っています。

あんまり堅く、小難しく考えすぎずに、気楽に「遊び」に来てくださいな!
んで、なにか「学んで」帰ってくださいなってこと!
以上!

フリースペースつどいの詳しい情報はつどいのHPから!

特定非営利活動法人つどい フリースペースつどい

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